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ニューヨークに初出店のamazonbooks、全て面陳の「ショールーム」

2017.06.20

最も大きい児童書コーナー。全ての本画面陳されている

 米国アマゾンが5月25日、ニューヨーク市のコロンバスサークル3階にオープンしたリアル店舗「アマゾンブックス」を訪ねた。

 最初の週末となった6月3日土曜日は、多くの人が訪れており、入場制限で行列ができる時間帯もあった。

 同店舗は100坪ほどのスペースで、書籍の棚と「アマゾンエコー」や「Kindle」を展示するスペスに分かれている。

 書籍は全て面陳されており、それぞれにネット上で寄せられたカスタマーレビューとバーコードを表示。

 販売価格は表示しておらず、スマートフォンなどのアマゾンアプリでバーコードを読むと、最新の価格が示される。また、店内に専用のバーコードリーダーが設置されており、書籍のバーコードをかざして価格などを確認することもできる。レジではプライム会員にプライム価格が適用される。

 リアル店舗で商品を確認し、価格が安いネットで注文する「ショールーミング」という現象があるが、まさにこの店舗はそのことを積極的に実現したと言える。

 目視で確認したところ、107本ほどの棚があり、そのうち30本ほどを児童書が占めている。次いでフィクション9本、クックブック(料理)7本といったジャンルが多い。

 これらは一般書店でも多いジャンルだが、児童書コーナーは際立って大きい。さらに、棚のエンドには子供用のタブレット端末が設置されており、実際に小さな子どもが遊んでいる光景も目にした。

 従業員は確認しただけで14人はいた。彼らは棚補充などを行う傍ら、あまりネットを使っているとは思えないような年配の顧客に、価格の確認の仕方などをていねいに説明していた。

 こうした光景からは、ネットとの接点が少ない高齢者や、まだネット通販を利用していない子どもたちが、アマゾンを体験することがリアル店舗開設の狙いなのではないかと思われる。

 同社は「アマゾンブックス」を2015年にシアトルで出店したのを手始めに全米で400店舗を展開する計画だといわれている。これまでに7店舗を出店、さらにウェブ上で6店舗の予定を表示している。

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