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オーム社、韓国発の美術解剖学ノートがブレイク

2018.12.20

 オーム社が刊行した韓国のイラストレーターによる書籍『ソッカの美術解剖学ノート』が、本体6700円という高額ながら、ネットでの口コミなどによって発売即品切れになる売れ行きだ。1月7日予定で2刷、さらに3刷も準備している。

 同書は韓国の人気イラストレーターであるソク・ジョンヒョン氏が、人間の骨格や筋肉の付き方を図解で示し、体の動きをリアルに表現するノウハウなどをイラストでわかりやすく解説している。大判図版のイラスト集であると同時に、ユーモアを交えての解説は読み物としても魅力的だ。

 韓国の出版社・省安堂(スンアンダン)が2017年2月に発行し、これまでに3万部以上を販売。省安堂と40年近く取引があるというオーム社に日本語版の提案があり、村上和夫社長自らが「こんなにわかりやすい解剖学の本はない。日本でも一部で評価が高く、韓国版を購入する人もいて、プレミアムがついていた」と刊行を決めた。人口がほぼ2倍の日本でも大きな反応があることから、韓国以上の売り上げが期待できる。

 日本版は11月28日取次搬入で初版は3500部。美術家や美大生、フィギュアやアニメの創作者などが主な読者になることから、発売に先立って11月初旬にイラストコミュニケーションサイトのpixivに予告広告を出し、ツイッターなどで拡散。書店にも全常備店をはじめとした900店舗にFAXで事前注文を募った。

 それなりに事前注文はあったものの、ネット書店などでの予約注文はそれなりの数だった。しかし、発売するとネット書店などに多くの注文が集まり、「4〜5日で品切れになった」(眦銚明取締役営業局長)という。

 すぐに2刷5000部を発注したが、用紙手配の関係で年明けの出来に。3刷は2月初めになるという。

 村上社長は「韓国からの翻訳書の中には、まだ日本人のニーズに合ったものが眠っているかもしれないと実感させられた」と、今回の反応について語っている。

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