【九州】積文館書店の08年度社員新年会及び新年の会が1月24日、福岡市のKKRホテル博多で開催され、遠藤光一社長は昨秋各社から発売された大型企画で好成績をあげていることを報告し、グループ会社のクエストと共同販売を企画していく考えを示した。
遠藤社長は「2月で第10期決算だが12月までの10ヶ月間の売り上げは昨年比3・7%減。1月、2月で挽回していく。その中で大型企画の小学館『日本の歴史』、河出書房新社『世界文学全集』、角川書店『遊遊さかな大図鑑』が全国トップ。講談社『マネー大安心』の第2位は胸を張れる実績」と述べ、「今年からはグループ会社のクエストとの共同企画や場合によっては共同販売を推し進めていく」と語った。
社員・パートナー社員183人と出版社、日販など125人の総勢308人が出席。日販・阿部洋一郎副会長も初めて出席した。
第1部の07年(第40回)社内販売コンクール表彰式で遠藤社長は「販売コンクールの目標達成率は142・3%。版元、日販の応援も大きいが、社員、パートナー社員が汗を流し364人全員が目標金額を達成した結果」と称えた。
また、販売コンクールの目標として?出版物の売り上げの1%?企画販売で地位向上を図り一般商品の配本アップと説明。第10期の書籍・雑誌売上高は56億9000万円と予想しており、コンクールの実績は1%をクリアする見込み。
続いて各部門の上位入賞者に遠藤社長が表彰状を贈り、コンクールに協賛した出版社15社がそれぞれに記念品を手渡した。
出版社を代表して小学館PS・加藤醇司社長が「今回も積文館パワーを見せつけられた。今年も大増売を」と謝辞。日販九州支店・南雲勉地区COOが「私が一番お世話になりました」と深々と頭を下げ感謝の意を表した。
第2部懇親会では講談社・重村博文販売促進局長が「表彰式で商品名が発表されるたびに、われわれが刊行した本がお客様に渡り『本が喜んでいるな』と感じた」と、日販・阿部副会長が「熱い思いで販売にあたると必ず良い結果が生まれる。当社にとって積文館の拡売力は欠かすことが出来ない存在」と激励。
九州出版協会・石井伸二会長(小学館PS九州支社長)の乾杯で宴に入り、新入予定社員6人(出席5人)の紹介も行われ、本山敬一取締役本部長(外商本部)が「今年も明るい話が沢山できる年にする」と中締めで散会した。