有隣堂は6月1日から、ヨドバシAKIBA店(東京)など7店舗で、ネットビジネスのベンチャー企業エニグモの協力による店頭フェア「読むんじゃなかった!?―人生を変えた1ページ」を展開している。
フェアは著名な若手経営者32人の“人生を変えた本”各4点と、有隣堂側で撰書したビジネス書など約240点を展開。
AKIBA店では1日平均5万円と売れ行きも良好で、フェアを企画したAKIBA店・門脇順子さんは「爆発させて1カ月200万円まで持って行きたい」と意気込む。
そもそもこの企画は、昨年3月にミシマ社が刊行した『謎の会社、世界を変える。エニグモの挑戦』を読んで「かなり興奮した」という門脇さんが、講演で秋葉原を訪れた著者でエニグモ代表の須田将啓、田中禎人両氏と出会ったことから始まったという。
ちなみに同店での同書売れ行きは今年5月時点で276冊に達し、「フェア期間で全店で1000冊にしようと想っています」(門脇さん)という勢い。
エニグモでは社内にプロジェクトチームを作り、社員が仕事の合間にベンチャー経営者に選書を依頼したり、パネルやPOPなどを作成するなど企画を進め、フェア専用のサイト(http://www.enibook.com/)も立ち上げた。
エニグモではこの企画への取り組みについて、「有隣堂さんの一角を使わせて頂けることになり、これまでにないようなブックフェアにしたいと思いました。これまでインターネットビジネスをやってきましたが、新しい業務領域を広げたいという思いもあります。このフェアがネット以外の業界とのコラボを展開していくきっかけになれば」と話している。
また、プレゼントキャンペーンに応募できるコードを刷り込んだキャンペーンカード5000枚を作成して、フェア用書籍にシュリンクパックしている。「オンライン書店対策です。効果を図ってみようと思っています」と門脇さん。この仕掛けもエニグモで用意した。
フェア開催に当たり、同書店の販売促進室を通してビジネス書に強い店舗に参加を呼びかけ、東京、神奈川の7店舗での開催が決定。各店6月から7月にかけて1カ月間の期間で開催している。