日書連、大橋会長を再選 初の無記名投票を実施

2009年6月25日

 日本書店商業組合連合会は6月25日、東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで第21回通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選では谷口正明副会長の立候補表明を受け、初の無記名投票を実施し、大橋信夫会長(東京堂書店)を再選した。大橋会長は、日書連共済会残余財産の処理、取引条件の改善などの問題に向け「残り2年でできるかは判らないが、背水の陣で向かいたい」と就任の弁を述べた。   

 総会は47会員、理事55人中、出席45人、委任状ゼロで成立。その他、常任委員、オブザーバーなど96人が出席した。

 大橋会長はまず、現在の取り組みとして“読書推進活動”返品・送品同日精算、出版業界用語統一などの取引問題を報告。そして日書連共済会残余財産が日書連に帰属することについて「この使い方を明確に決めなければならないと思っている」とし、「少なくともあと1年時間を頂き、この問題をハッキリさせたい」と述べた。  

 理事(正文館書店)が、日書連理事の任期を8年にする、活動の主体を委員会・プロジェクトに移す、対話による解決を図るなどとしたマニュフェストの概要を説明。  

 大橋理事は、共済会残余財産の処理、取引条件の改善などやり残したことがあるとし、「私を押す方があれば再度務めさせて頂きたい」と述べた。

 会場からは、年数ではなく適材適所であるべき、立候補は素晴らしい、などの発言があった。

 初理事会では、21年目で初となる無記名投票が行われ、大橋理事30、谷口理事4、白票2で、大橋理事が会長に再任された。また副会長は大橋会長の希望でブロック会長を中心に選ばれたため、東海ブロックは谷口氏から木野村祐助氏(東文堂本店)に交代し、空席だった北海道ブロック枠で北信越ブロックの西村俊男氏(文信堂書店)が就任した。

 〈新役員体制〉

 会長=大橋信夫

 副会長=井門照雄(丸三書店)

 副会長=鈴木喜重(ときわ書房)

 副会長=藤原直(金港堂)

 副会長=中山寿賀雄(好文堂書店)

 副会長=面屋龍延(清風堂書店)

 副会長=柴﨑繁(王様書房)

 副会長=木野村祐助(新)

 副会長=西村俊男(新)

 専務理事=大川哲夫(事務局)