コンピュータ出版販売研究機構(CPU)は6月24日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で総会を開催し、09年度の活動方針に「コンピュータ書をもっと売るために」を掲げるとともに、増売施策の重点活動項目として「コンピュータ書売上ランキング」の発表、書店へのWindows7情報の提供と出版計画紹介を決めた。
初の試みとして、同日発表された「コンピュータ書売上ランキング」は、CPU加盟社の、書店におけるコンピュータ書の販売を集計したもの。対象期間は08年4月~09年3月の1年間。販売冊数は加盟各社が調査しているが、POSデータで集計しているので、一部書店は対象外となっている。
また、09年度の特別プロジェクトとして9月10日、東京・千代田区のアルカディア私学会館で書店向けWindows7説明会プロジェクトを実施し、加盟各社の関連出版物の刊行計画を紹介し、増売を促進する。また説明会にあわせて増売マニュアル・棚分類コード表改訂版をリリースする。
総会後の懇親会で足立幸雄会長(技術評論社)は今回のコンピュータ書売上ランキングについて、「過去1回チャレンジして断念したが、今回10年目の事業としてようやくまとめることができた。今年度はまとまったデータをどう使うかをきちっと考えていきたい」と述べた。
この後、平出圭販売店委員会委員長(ソフトバンククリエイティブ)から、ランキングについて、家電量販店、外商店、本部一括集計、ネット書店など7社全部がデータを持ち寄れない書店は外していると説明。「良い意味で奮起する材料に使っていただければ」と述べた。
続いて、8万2707冊でランキングトップとなったジュンク堂書店池袋本店の岡充孝店長、コンピュータ書担当・長田絵理子主任に、足立会長から感謝状が贈呈された。