トーハンは書店、出版社と情報をリアルタイムに共有するための新書店向け総合情報ＳＡシステム「ＴＯＮＥＴＳ Ｖ」を開発、１月24日の第１次リリースから順次機能を拡大し、新機能を搭載する４月の第２次リリースと段階を経て全面稼働を予定している。
トーハン桶川ＳＣＭセンターに開設した新データセンターの仮想サーバ上でクラウド型サービス（ＳＡＡＳ）を提供する。
第１次リリースでは、現行の「Ｗｅｂ―ＴＯＮＥＴＳ」システムを全面的に刷新し、店舗作業の改善や、操作性とレスポンスの向上、店頭オペレーションの効率化を実現する。
クラウド型サービスとして提供する機能は、導入店舗に合ったおすすめ商品の販売事例推奨、テレビで紹介された商品の告知といった販売に直結する機能をはじめ、店舗が抱える課題を数値によって「見える化」する機能など、取引先書店の店舗オペレーションをサポートする。
将来的には出版社との情報共有も含め取引先書店のＩＴコスト削減と業界全体における情報集約型のトータル・クラウド・センターに発展させる。
主な機能と特長は、▽店舗が優先して取り組むべき課題を検知する「アラーム機能」。課題は解決に最適なメニューへボタンひとつで自動的に誘導可能▽店舗実績や業務の実践度などをポイントで表示する「スコア機能」。さらに対応策を具体的に提案、実績向上に向けた取り組みについての達成度も把握可能▽煩雑な店舗の作業管理に威力を発揮する「ＴＯＤＯ・伝言板」。店舗や本部で作業指示や連絡事項を共有できるため自社ネットワーク機能として活用可能。
「Ｖ」は「Ｖａｌｕｅ」（価値）、「Ｖｉｃｔｏｒｙ」（勝利）、そして「Ｖ字回復」の意味から命名した。