日教販とブックモールジャパン、NTTラーニングシステムズ(NTTLS)は4月15日、大学受験向けのeラーニングサービス「大学受験倶楽部」を開始。これに合わせて、書店店頭でのプロモーションを展開している。
3社は昨年提携し、NTTLSが学習コンテンツマーケット「Manavino(マナビノ)」をスタートしている。
「大学受験倶楽部」は、対象を大学受験者に絞り、河合出版、語学春秋社、清水書院、駿台文庫、Z会、文英堂といった受験参考書で定評のある出版社のコンテンツを「ドリル型学習機能」として、スマートフォン向けに提供する。当初のコンテンツは約40タイトルだが、年内に100タイトルを目指す。
4月15日からは、受験生向けに各種情報を提供する「大学受験生倶楽部通信」の配信をスタートし、「ドリル型学習機能」は5月中旬に開始する。
当初対応するのはアンドロイド、iPhone4、iPhone4Sで、今後、iPad、パソコンにも順次対応する。利用は月額料金制で、「ドリル型学習機能」はコンテンツを使い放題プランが月額980円。サービス開始に合わせて、特別価格やお試しプランなども提供する予定。
書店店頭プロモーションは、4月下旬から5月にかけて、次年度の受験向け参考書・問題集が刊行される時期に合わせて、紀伊國屋書店の新宿本店、同南店など35店舗、三省堂書店の神保町本店など20店舗に、「ドリル型学習機能」で提供する出版社の書籍を、専用帯を付けて平台などで展開する。また、他の書店から要望があれば、日教販が専用帯を提供する。
このサービスについて、NTTLS・原田元晴取締役ネットラーニング推進部長は、「『マナビノ』のプラットフォームで、まず多くの受験生が求めるサービスに集中する。高校生にもスマートフォンが普及してきたので、移動中などの学習に対応する」と話す。
また、書店でのキャンペーンについてブックモールジャパン・新藤由幸専務は、「我々、そして出版社と書店の両方で盛り上げていきたい。コンテンツの元になった本を展示販売をここまで大々的に展開するのは、これまでなかったのではないか」と述べる。
5月の本格サービス開始以降は、鉄道の交通広告や高校生に人気のラジオ番組などでPRを展開する。