学研ホールディングスの12年9月期(11・10・1~12・9・30)連結業績は、高齢者福祉・子育て支援事業でのサービス付き高齢者向け住宅の新規開業や教室・塾事業での生徒増、前期に続く出版事業の増収により、売上高は前期比0・5%増の806億5900万円、営業利益は前期に比べ3億1800万円増の22億4500万円、経常利益は前期に比べ2億5200万円増の23億7400万円、当期純利益は、特別損失の減少などにより前期に比べ9億8600万円増の15億3600万円となった。
セグメントの業績は、教室・塾事業の売上高が同1・0%増の209億4200万円、営業利益は同5億9300万円増の9億7200万円。学研教室とCAIスクールが堅調に推移し、進学塾を運営する創造学園や早稲田スクールも新校舎の開設により生徒数が増加。利益面では、進学塾事業での不採算事業からの撤退と不採算校舎の閉鎖などの改革により、営業損益が改善した。
出版事業の売上高は同0・4%増の326億6700万円、営業利益は同2300万円増の10億3200万円。『樫木裕実カーヴィーダンスで楽やせ!』『エアなわとびダイエット』『ハイパー骨盤枕ダイエット』など美容・健康関連ムックが好調に推移したほか、『サムライDays、欧州Days』『プロメテウスの罠』など一般向け書籍や幼児向け絵本、『頭脳開発』シリーズ、児童向け読み物などが販売部数を伸ばした。
高齢者福祉・子育て支援事業の売上高は同38・6%増の28億2700万円、営業損益は同3億3200万円減の1億9000万円の損失。サービス付き高齢者向け住宅「ココファンシリーズ」や保育園の開業・開園により、売上高は増加したが、新規施設の開業費用などの投資が先行した。
園・学校事業の売上高は同1・6%減の155億8100万円、営業利益は同4600万円減の4億5000万円。前期の教科書採択に伴う小学校保健教師用指導書収入の反動減などで売上高は減少しました。利益面では、出版物の原価削減や物流コストをはじめとした販管費の削減を推し進めましたが、売上高の減少に伴い減益となりました。
この結果、
その他の事業の売上高は同5・2%減の86億4100万円、営業損益は同5500万円改善の1900万円の損失。文具・雑貨事業では、キャラクター商品や知育玩具などの販売数が減少し、物流事業では物流受託売上が減少した。
13年9月期は、売上高845億円、営業利益は23億円、経常利益は24億円、当期純利益16億万円を見込んでいる。