有隣堂、前年比1・3%増収決算に 松信健太郎氏が取締役新任

2012年11月27日

 有隣堂は11月27日に株主総会を開き、第60期(11・9・1~12・8・31)の業績を確定した。付属営業収益を含めた営業収益は513億1106万円、前年比1・3%増、営業利益は7億4916万円、同11・2%減、経常利益は6億2438万円、同12・7%減、当期純利益は3億1162万円、同60・4%増となった。役員改選では、松信健太郎執行役員が取締役に新任した。

 商品別の売上高は、書籍類が209億7075万円、同0・3%減、雑誌が51億2017万円、同0・2%増、文具・スチールが57億9431万円、同2・1%減、教材類が2億9214万円、同7・5%増、楽器・音楽教室が9億6734万円、同0・3%減、OA機器が85億6141万円、同3・3%増、カタログ商品が85億4094万円、同5・8%増、その他が8億7351万円、同1・8%増。

 利益面では、増収となったが販売費及び一般管理費の増加によって営業利益、経常利益とも減益になった。最終損益は、前期に計上した資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額などの特別損失が減少し、増益となった。

 期中の店舗・営業所の変更は、11年11月に書籍・文具のテラスモール湘南店(465坪、藤沢市)を出店し、今年7月に相模原営業所(相模原市)を新設した。

 61期の新規出店計画は現時点でないが、10月23日にシャポー市川店をリニューアルオープン、同25日には八王子店をセレオ八王子北館グランドオープンに合わせて改装した。

 役員改選では全役員が任期満了となったが、小澤真二取締役が常務に昇任したほか、松信、永井謙史執行役員の両氏が取締役に新任した。