日本新聞協会主催、日本新聞製作技術懇話会(CONPT)協賛の「JANPS2012」(第21回新聞製作技術展)が11月27日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)東6ホールで始まった。29日の午後4時まで、過去最多となる60社・団体が最先端の新聞製作技術を展示・紹介している。 午前10時から開会式が行われ、新聞協会・村田正敏副会長(北海道新聞社)は「JANPSは印刷系から情報系まで、新聞製作に関わる多くの分野の最先端技術が展示される新聞界における最も重要なイベントの1つ」とあいさつ。そのうえで「新聞各社、関連印刷会社はより素晴らしい新聞印刷、より効率的なシステム開発などに努力している。また、新聞社間の?協調?関係も進んでおり、そうした取り組みに加速度がつくような機会になるだろう。新聞界全体がさらに元気づくようなイベントにしたいと願っている」と語った。 また、新聞製作技術懇話会・芝則之会長(東京機械製作所)もあいさつし、「前回から3年ぶりの開催となるが、この間に各社は技術の研さん、新製品の開発に努めてきた。その成果をじっくりとご覧いただきたい」と強調。「第1回JANPSから今年で40年。人間でいうと『不惑』の年だが、現在、私たち製作側は非常に悩んでいる。デジタル化が急速に進み、電子新聞や電子版、デジタル印刷機への展望もますます重要さを増している。今後、どういった形で新聞各社のお役に立つことができるのか、皆さんにご判断いただけるような道を作っていければ」と話した。 続いて、村田副会長、芝会長、新聞協会技術委員会・五阿弥宏安委員長(読売東京)のテープカットで開幕。東京機械のデジタル印刷機「JETLEADER 1500」による新聞印刷の実演などに、多くの来場者が関心を寄せていた。