トーハン九州支店は4月18日から、被災地域の取引先へ救援物資の搬送を開始した。同日に第1陣として飲料水、食料品、簡易トイレ、電池などを積載したトラック3便を派遣。市街地の書店などでも救援物資が行き渡っていないところが多く、トーハンからの援助に感謝する書店関係者が多いという。 トーハンは首都圏直下型地震を想定して東京の本社に備蓄していた物資を九州支店に送っている。この物資を市街地にある書店や書店の営業所、教科書会社などに届けているというが、「2日間、1人が水1本とパン2個で過ごしていたというところもあり、大変感謝されている。現地の状況はまだ店舗の復旧どころではないようだ」(同社・川上浩明専務)という。 また、店舗の復旧見通しについて川上専務は、「報告によればまだ余震が続いており、店内の片付けも難しい状況。書店が入居する建物自体が大きなダメージを受けたショッピングセンターもあって、被害の大きかった書店の営業再開は相当先になるのではないか」と述べている。