講談社は10月14日、コミックス・コミック雑誌などを発行する中堅出版社である一迅社の全株式を取得し、完全子会社とすることを発表した。 一迅社は累計210万部を超える『ヲタクに恋は難しい』をはじめとするコミック作品、月刊『コミックゼロサム』、月刊コミック『REX』など漫画雑誌、「一迅社文庫」「一迅社文庫アイリス」などライトノベルスを刊行している。 講談社は発表のなかで「今回の決定により、コミックジャンルにおいて両社の強みを活かし、シナジー効果を発揮して、漫画市場の活性化に大いに寄与していくものと確信している」と述べている。 同日、東京・文京区の椿山荘で記者会見を開く予定で、講談社から野間省伸社長、森武文専務、一迅社から原田修会長、杉野庸介社長が出席する。 一迅社は1992年に原田氏が設立したスタジオディー・エヌ・エーと、2001年に杉野氏が設立した一賽舎が05年に合併して誕生した。資本金は1000万円、従業員数は95人、第25期(15・8~16・7)の見込み売上高は44億円。