第58回毎日芸術賞(特別協賛=信越化学工業)と第19回千田是也賞に選ばれた7人への贈呈式が1月26日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で行われ、毎日新聞社・丸山昌宏社長が賞状を、信越化学工業・金川千尋会長が記念品を贈り、関係者約200人が祝った。文学部門(小説・評論)では筒井康隆氏が、小説『モナドの領域』(新潮社)で受賞した。 TBSのドラマ「居酒屋もへじ―母という字―」などの成果で毎日芸術賞を受賞のテレビプロデューサー、石井ふく子さんは「まだ90歳。もうちょっと皆さんとご一緒に元気にお仕事したい」とあいさつした。チェリストの堤剛さんは同賞受賞対象となったバッハの無伴奏チェロ組曲第3番の一部を演奏した。歌手の坂本冬美さんはビデオメッセージを寄せた。 受賞者と主な業績は次の通り(敬称略)。 ◆放送部門 石井ふく子氏=TBSテレビ「居酒屋もへじ―母という字―」「渡る世間は鬼ばかり」のプロデュース ◆美術1部門(絵画・彫刻・工芸・グラフィック)河口龍夫氏=個展「河口龍夫―時間の位置」 ◆映画部門 黒沢清氏=映画「クリーピー 偽りの隣人」「ダゲレオタイプの女」の監督 ◆文学1部門(小説・評論) 筒井康隆氏=小説「モナドの領域」(新潮社) ◆音楽1部門(クラシック・洋舞) 堤剛氏=「J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 全曲演奏会」の成果 ◆特別賞 坂本冬美氏=アルバム「ENKA~情歌~」 ◆千田是也賞 藤井ごう氏=舞台「カムアウト2016←→1989」「郡上の立百姓」「海ゆかば水漬く屍」の演出