歴史を動かした武将や茶人が愛した名品が一堂に会する特別展「茶の湯」(毎日新聞社など主催)が4月11日、東京・台東区の東京国立博物館で開幕した。6月4日まで。国宝「曜変天目(ようへんてんもく) 稲葉(いなば)天目」(東京・静嘉堂文庫美術館蔵、展示期間は5月7日まで)など、約260件を展示している。 日本文化の象徴といえる存在になった茶の湯の歴史を、名だたる武将や茶人たちが手にした名碗(めいわん)や、室町時代から近代までの時代を象徴する名品でたどる。展示品の3分の1強が国宝や重要文化財。来場者は国宝「青磁下蕪花入(せいじしもかぶらはないれ)」(東京・アルカンシエール美術財団蔵)などの名品に見入った。 一般公開に先立って10日に行われた開会式では、銭谷真美館長が「『茶の湯』が伝えてきた貴重な美術作品を通じて、日本のすばらしさを皆様と共有したい」とあいさつした。 問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600)。