宝島社 〈隠し玉〉シリーズ 現役女子高生を含む4人が同時デビュー

2019年7月17日

『偽りの私達』/日部 星花

 宝島社は7月4日、同社主催の「このミステリーがすごい!」大賞より、〈隠し玉〉シリーズ『偽りの私達』(日部星花)など4作品を宝島文庫から同時発売した。


 〈隠し玉〉作品は大賞や優秀賞の受賞には及ばなかったものの、選考委員が評価した作品の中からベストセラーになる可能性を秘めた応募作を発掘し、編集部のアドバイスのもと改稿して刊行しているシリーズ。


 今回、「このミス」史上初の女子高校生作家の日部さんを含む4人が同時に作家デビュー。4作品を同時発売する背景には、第17回「このミス」の449作の応募作品に優秀なものが多く、エンターテインメントや嗜好の多様化を受け、より多くの人々にバラエティに富んだ上質なミステリー作品を届けたいという編集部の思いが反映されている。


 4作品の刊行に際し、『このミステリーがすごい!』大賞シリーズの編集担当を務める下村綾子氏は「〈隠し玉〉シリーズでは、『手軽に読めそう』で『ポップ&キャッチー』なものを狙って刊行している。その魅力をより前面に押し出す形で編集部サイドの意向やアドバイスを加え、多くの読者のことを意識した作品に仕上げていることも、ベストセラーにつながる理由の一つかもしれない」とコメント。


 過去の〈隠し玉〉シリーズでは、第15回の『スマホを落としただけなのに』(志駕晃)が、北川景子主演で映画化され話題となり、続編の映画化も決定している。

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