昭文社は7月24日から東京都の郵便局窓口で、迷子の早期発見支援サービス「おかえりQR」の対面販売を開始した。伊豆諸島など島しょ部を含む東京都全域の郵便局 に加え、オンラインストア(Amazon、楽天市場)でも販売を行う。定価は1800円(税抜)。
同サービスは子どもをはじめ、認知症など援助を必要とする人が迷子になった際、早期発見や位置情報の発信を支援するツール。日本郵便株式会社東京支社と明治学院大学社会学部・岡本多喜子教授の協力のもと、埼玉県南部地区での試行販売を経て、都内すべての郵便局1467局で対面販売されることになった。
IoT技術を活用した同サービスは、QRコードが表示されたシールを身につけることにより、携帯で位置情報を簡単に通知できる。
見守りが必要な人の靴や衣服といった布素材、杖のような歪曲した特殊な面など、さまざまな持ち物にシールを貼るという「多種多様な紙を扱う出版社の発想」と、手持ちの携帯でQRコードを読み取りWebサイトから地図上の位置情報を送信できる「地図会社ならではの技術」で開発された。
郵便局の窓口で対面販売されることにより、購入者に直接商品の使い方を説明し、さらに郵便の集配スタッフへの商品周知によって、見守り対象者の早期発見体制の強化を見込む。今後、昭文社は自治体や東京都内の警察署に対し「おかえりQRを認識している発見者」として活動できるように周知活動を展開していく。
また、周囲の援助や見守りを必要としていることを知らせるピクトグラムとして、東京都が推進する「ヘルプマーク」とのタイアップ広告掲示も、既に都営地下鉄大江戸線などで始まっている。
商品名 : おかえりQR
体裁・枚数: シール本体
大4枚(H43mm×W60mm)、
小6枚(H25mm×W35mm)+取扱説明書
発売日 : 2019年7月24日
東京都全域の郵便局(伊豆諸島など島しょ部を含む)、 およびオンラインストア(Amazon、楽天市場)で販売
定価 : 1,800円+税
発売元 : 株式会社 昭文社