無料通話アプリのLINE(ライン)は7月23日、同社が展開する小説プラットフォーム「LINEノベル」で、新たな才能の共有・発掘を行う取り組み「あたらしい出版のカタチ」に、河出書房新社、双葉社、ポプラ社の3社が新たに参画したと発表した。
「LINEノベル」は、自由に小説の投稿ができることはもちろん、さまざまなカテゴリの人気作品を読むことができる小説プラットフォーム。2019年4月16日から先行してPCサイトで、投稿機能を公開した。作家登録者数は8600人を突破し、投稿作品はすでに6500作品を超えている。また、4月16 日から開催している「令和小説大賞」への応募も2400作品を突破している。
今回、従来の出版業界の枠組みである「投稿作の独占出版」を行わず、参画しているすべての出版社で新たな才能の共有・発掘を行う「あたらしい出版のカタチ」に、河出書房新社、双葉社、ポプラ社の3社の参画が新たに決まった。これによって、参画する出版社は合計13社となった(「LINEノベル」を含む)。
参画している出版社(レーベル)は次の通り(五十音順)。
▽KADOKAWA▽河出書房新社▽講談社▽実業之日本社▽集英社▽新潮社▽スターツ出版▽双葉社▽宝島社▽東京創元社▽文藝春秋▽ポプラ社――。
現在、「あたらしい出版のカタチ」に参画している出版社から約200作品の人気作品が提供されている。新レーベルの「LINE文庫」「LINE文庫エッジ」が提供している「原田マハ」「中村航」「鎌池和馬」など多数の人気小説家による書き下ろし作品や、ユーザーからの投稿作品とともに、今夏から提供予定の「LINEノベル」アプリで読むことができる。
「あたらしい出版のカタチ」は、参画しているすべての出版社で新たな才能の共有・発掘を行う「LINEノベル」の取り組み。
「LINEノベル」に参画している出版社から投稿者に「書籍化」のオファーを出すことができ、オファーを受けた投稿者の情報は、すぐに参画しているすべての出版社で共有される。それにより、他の出版社もその投稿者へオファーを出すか出さないかを選択することができる。投稿者は各社からのオファー条件を踏まえて「書籍化」する出版社を決めることができ、「自らの可能性を最大限に活かせるパートナーと出会うことができる」としている。