金の星社 創業100周年記念 「みる よむ あそぶ 金の船・金の星 子どもの本100年展」28日まで

2019年7月27日

右から斎藤、設楽、高井、近藤、丸山の各氏

 

 金の星社は創業100周年を記念し、東京・台東区の上野の森美術館で7月19日から28日まで、「みる よむ あそぶ 金の船・金の星 子どもの本の100年展」を開催している。入場料は一般500円、中学生〜大学生300円、小学生以下無料。

 

 開催初日の19日には記念イベントが開かれ、同社・斎藤健司社長、全国学校図書館協議会・設楽敬一代表理事、紀伊國屋書店・高井昌史社長、トーハン・近藤敏貴社長、毎日新聞社・丸山昌宏社長の5人がテープカットを行った。

 

 金の星社は1919年(大正8年)、童謡童話雑誌『金の船』(のちに『金の星』)の刊行により創業され、ベストセラー『かわいそうなぞう』などを出版。創業記念事業の100年展では、日本近代児童文学をリードしてきた同社の貴重な資料や、人気絵本の原画など約160点を展示している。

 

絵本作家・鈴木まもるさんが着色した巨大ダンボール列車

 

 そのほかにも絵本作家・鈴木まもるさんが二日かけて着色した「せんろはつづく」をモチーフにした巨大ダンボール列車が設置され、ワークショップや作家イベントも開かれている。

 

激変期の時代 しなやかに適応

 

 開幕セレモニーのあいさつで、斎藤社長は「出版を取り巻く環境は今、まさに激変期にある。その中にあって金の星社は変化にしなやかに適応し、時代に変容しながら生き残っていく決意だ。それとともに子どもたちの心を豊かにし、その成長の糧となる良書の出版と普及という創業以来の基本姿勢は変わらない」と強調。

 

 そのうえで、「これまでの100年は創業者である斎藤佐次郎に始まり、今に続く先人たちのたゆまぬ努力の結果だ。これからの100年も、従業員一同が心を新たに、常にお客の立場で考えるという価値観を共有し、さらなる社業の発展に尽くしていく」と意気込んだ。

 

 

 

 

 

 


 

会場:上野の森美術館
   東京都台東区上野公園1−2

開催期間:7月19日 (金) 〜 7月28日 (日)

入場料:一般500円、中学生〜大学生300円、小学生以下無料

開館時間:10:00〜17:00
*7月19日(金)のみ12:00開館
*最終入場閉館30分前まで

 

イベント
7月20日(土)14:00〜 みやにしたつやさん
7月21日(日)14:00〜 室井滋さん&長谷川義史さん
7月27日(土)14:00〜 鈴木まもるさん
7月28日(日)14:00〜 中川ひろたかさん&本田洋一郎さん