大垣書店は7月19日、札幌市中央区に書店を2店舗同時に出店したことを発表した。同社が業務提携し、今年6月に経営破綻した「なにわ書房」が運営してきた店舗を引き継いで開店した。
大垣書店は既になにわ書房の経営破綻直後から「マルヤマクラス店」と隣接する「CAFe LINER NOTES」を直営店舗として運営しているため、札幌における大垣書店の直営店舗はカフェを含めて4店舗となる。
大垣書店は、なにわ書房と2017年2月に業務提携契約を締結し、販売ノウハウの提供、店頭での売上増、経費の削減など経営改善に向けた指導並びに資金や商品の支援を進めていた。
しかし、なにわ書房は6月21日付で札幌地方裁判所に自己破産を申請。大垣書店はプレスリリースで「単年度黒字化にまでこぎつけましたが、課題の資金難からの脱却には至らず誠に残念な結果となりました」とコメント。
また、今回の店舗開店については、「地域の書店がなくなることを懸念し少しでもご協力できないかと考え、不慣れな地ではありますが、なにわ書房様が運営されてこられた店舗の一部を引き続き書店として運営することを決意し、東光ストア様のご協力を得てここに開店する運びとなりました」と述べている。
大垣書店は1942年に京都市北区で書店を創業し、京都を中心に34店舗(業務提携2店舗を含む)を運営している。従業員数は826人、年間売上高112億8000万円(いずれも18年8月現在)。
大垣書店東光ストア円山店は売場面積150坪、営業品目は雑誌・書籍・文房具、営業時間は10~22時。同東光ストア行啓通店は売場面積66坪、営業品目は雑誌・書籍・文房具、営業時間は9~22時。
東光ストア円山店
□所在地=〒064―0821札幌市中央区北1条西24丁目4―1東光ストア円山店2階/電話=011(688)9008
東光ストア行啓通店
□所在地=〒064―0914札幌市中央区南14条西9丁目東光ストア行啓通店内/電話=011(522)8397