LINEリサーチは8月1日、7月21日に行われた第25回参議院議員選挙について同社アンケートモニターを対象にアンケートを実施し、選挙に行かなかった回答者(513サンプル)のうち25・9%が「予定があった/急用が入った」と回答したことが分かった。
同調査は7月22~23日に、日本全国に住む18~69歳までの同社アンケートモニターを対象に実施し、有効回収数は1090サンプル。
選挙に行かなかった理由のトップが「予定があった/急用が入った」の25・9%、次いで「時間がない/忙しい」が9・5%となった。
それ以降の回答は、「投票したい候補者/政党がいない」の9・2%をはじめ、「選挙や政治に興味がない」8・6%、「投票する意味がない/しても変わらない」7・9%と選挙・政治に対する消極的な理由が続く結果となった。
選挙に行かなかった理由を年代別でみると、10代は「予定があった/急用が入った」が25・6%、次いで「時間がない/忙しい」16・6%、「住民票と違うところに住んでいる」14・1%。20代では「予定があった/急用が入った」が15・9%、次いで「時間がない/忙しい」15・6%、「住民票と違うところに住んでいる」11・5%と、若年世代では「住民票と違うところに住んでいる」回答する人が増えており、進学・就職を機に転居したが、住民票を移していないために「投票券が届かなかった」「今の居住地で投票ができなかった」という問題が発生している可能性が、選挙への参加を遠ざけた要因として上げられている。
30代では「予定があった/急用が入った」27・4%と最も多く、「選挙や政治に興味がない」11・3%、「選挙や政治がよくわからない」9・8%であった。
40代では「予定があった/急用が入った」が34・1%とほかの世代よりも高い結果となった、次いで「投票したい候補者/政党がいない」15・3%、「選挙や政治に興味がない」10・7%と30代、40代では選挙や政治への関心の低さが表れる結果となった。
50代は「予定があった/急用が入った」29・5%が多く、次いで「投票する意味がない/しても変わらない」13・8%、「体調不良」11・2%となった。60代では「体調不良」15・4%が最も多く、「予定があった/急用が入った」と「投票する意味がない/しても変わらない」が10・3%で同率となった。50、60代では選挙・政治に対するあきらめの様相がみえる結果であった。
情報接触では20代以下は「SNS」
30代以上は「テレビ」「ネット」がメインに
選挙期間中に選挙について目にしたものや知ったことについて聞いたところ、30~60代の回答1位が「選挙の結果予測や開封速報を見た」であったが、10代と20代では「『選挙に行こう』というSNS上の呼びかけを見た」が最も多い結果となった。
また、2番目に多い回答は、30代と50代では「選挙のしくみや意味を解説するテレビの特番やニュースを見た」、40代と60代では「政見放送を見たり聞いたりした」、10代と20代では、「選挙の結果予測や開封速報を見た」であった。
また、10代と20代では「『若者よ、選挙に行くな』という動画を見た」が3位に入るなど、情報接触では20代以下では「SNS」を30代以上では「テレビ」や「ネット」がメインとなっている様子が見える結果となった。