ビデオリサーチは日本雑誌協(雑協)ならびに日本雑誌広告協会と協力して2019年2月~4月に「雑誌広告効果測定調査」を実施し、8月19日に調査結果を発表した。
同調査は、雑誌広告に関して業界共通で利用できる客観的な基準値を整備・蓄積。また、得られた結果を雑誌広告の効果検証やプランニングに活用していくことを目的として、各出版社からの雑誌エントリーと広告会社、およびビデオリサーチの出資による共同調査として実施しているもの。
6回目となる今回は、前回に引き続き春発売号にて、21社33誌、計12ジャンル、合計622素材の広告を対象に調査が行われた。
13年度の第1回目からのデータは計3990素材。また、雑誌ジャンルについても女性ヤングアダルト誌や女性ミドルエイジ誌、男性ヤングアダルト誌など累計19ジャンルの雑誌のデータが蓄積されている。
雑誌広告の注目率 平均は46・4%
雑誌閲読者のうち、掲載された広告に「注目」した(確かに見た)人の割合を示す「広告注目率」は、33誌622素材平均で46・4%。閲読者のうち、広告を「確かに見」て「内容まで読んだ/じっくり見た」人の割合を示す「広告精読率」の平均は31・6%だった。
また、広告種類別に主要指標のスコアをみると、「広告接触率」「広告注目率」では純広告が記事広告・タイアップ広告と比べて高い一方、「興味関心度」「購入・利用意向度」では記事広告・タイアップ広告が純広告を上回る結果となった。
なお、調査結果の概要は、雑協および日本雑誌広告協会のWebサイトで、19年10月に公開する。また、詳細データはビデオリサーチが有償提供を行う。