大阪屋栗田、楽天ブックスネットワークに社名変更へ

2019年10月4日

 中堅総合取次の大阪屋栗田は10月4日、11月1日に「株式会社大阪屋栗田」から「楽天ブックスネットワーク株式会社」へ社名を変更すると発表した。


 社名変更の背景として同社は「親会社である楽天株式会社とのシナジーをより強固なものにするとともに、出版社等の株主各社との連携のもと、書店へのサービスネットワークをさらに拡充することを目指す」と説明している。


 かつて総合取次で売上高第3位だった旧大阪屋は2014年に債務超過に陥っていることが明らかになり、楽天と出版4社、大日本印刷(DNP)が共同で資本参加し、楽天は35・19%を保有する筆頭株主となった。


 一方、同4位だった栗田出版販売は15年6月26日に東京地方裁判所に民事再生手続き開始を申し立て、16年4月1日付で大阪屋と栗田出版販売の経営統合によって大阪屋栗田が生まれた。さらに大阪屋栗田は18年5月に第三者割当増資を実施し、楽天の出資比率が51・0%となり、楽天出身の服部達也代表取締役副社長が代表取締役社長に就任した。