経済協力開発機構(OECD)は12月3日、79カ国・地域の15歳計約60万人を対象に2018年に実施した「国際学習到達度調査(PISA)」の結果を公表した。日本は「読解力」が15位で、前回調査した15年の8位から低下した。
読書活動と読解力の関係について、日本を含むOECD全体の傾向をみると、「月に数回」「週に数回」読む生徒の割合は新聞が日本21・5%(09年比36・0㌽減)、OECD平均25・4%(同37・1㌽減)。雑誌は日本30・8%(同33・8㌽減)、OECD平均18・5%(40・4㌽減)。
日本の特徴は、OECD平均と比較すると、日本は読書を肯定的にとらえる生徒の割合が多い傾向にある。OECD平均と比較すると、コミック(マンガ)やフィクションを読む生徒の割合が多かった。新聞、フィクション、ノンフィクション、コミックのいずれも、よく読む生徒の読解力の得点が高かった。