八重洲ブックセンターは11月22日、第2回八重洲本大賞の授賞式を東京・中央区の同本店8階イベントスペースで開催した。今回、「Never Stop」をテーマに選考し、加藤文元さんによる『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』(KADOKAWA)とブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)が受賞した。
受賞のあいさつに登壇した加藤さんは「数学者の日々の気持ちを、この本を通じて伝えられたと思っている。これからも数学の世界は夢にあふれている。少しずつ数学を身近に感じてもらえるようにしていきたい」と語った。
また当日、参加がかなわなかったブレイディみかこさんは、「素晴らしい候補作の中で、自作が大賞をとるとは思っていなかった。この本は育児書などと言われているが、自分では人文書として書いた。私にとって人文書とは考えることをやめないこと。今回の八重洲本大賞のテーマ『Never Stop』で受賞できたことは、このうえない喜び」と受賞の言葉を寄せた。
受賞者・受賞作には受賞の楯と、副賞として同社・本店にて19年12月から20年12月までの希望の時期に、棚1本もしくはフェア台1台を使用して販促展開する権利が贈られた。
また、式の途中では、同社のマスコットキャラクター「やえちゃん」が登場し、記念撮影を行うなど会場を賑わせた。