楽天ブックス 「片付け・掃除関連本ランキング」心の整理に役立つ片付け本が躍進

2019年12月26日

片付け・掃除関連本ランキング(クリックで拡大)

 楽天株式会社が運営するオンライン書店「楽天ブックス」は、年末年始に向けて「片付け・掃除関連本ランキング(注1)」「自己啓発本ランキング(注2)」を発表しました。2019年もいよいよ終盤に差し掛かり、年末年始を迎えるこの時期、住まいの片付けや掃除、自分自身の振り返りや新年に向けた自己研鑽に意識を向ける人も増えるのではないでしょうか。「楽天ブックス」の「片付け・掃除関連本ランキング」では、悩み解決や心の整理に役立つ片付け本への関心が高まっています。

 

 トップ10を見てみると18年は2冊だったのが19年には5冊ランクインし、半数が収納術や片付けの方法を学ぶコンテンツだけでなく、習慣化や意識の見直しが人生に影響を与えることを紹介した本がランクインしています。

 

フリマアプリの意識調査、片付け・掃除関連本の売上推移

 3位に脳内科医の加藤俊徳さんの『片づけ脳 部屋も頭もスッキリする!』や、9位にメンタリストDaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』といった専門家の著作が並んだことも特徴的です。

 

 楽天のフリマアプリ「ラクマ」での意識調査(注3)でも、不用品が最も出る季節は「冬」と回答した方が47.9%と半数近くに上り、昨年の「楽天ブックス」での「片付け・掃除関連本」の売上推移(注4)も8月比で12月がプラス128.8%と断捨離や片付けについての関心が冬に高まっていると考えられます。

 

 

 


 

年末年始は自己研鑽に意識を向ける人も

自己啓発本ランキングでは『メモの魔力』が1位に

『メモの魔力』

 また、今年の振り返りと新年の抱負などを意識して自己啓発本を手に取る方が多いのか、年末にかけての売り上げも好調です。

 

 自己啓発本の売上推移(18年)(注5)を見てみると12月が8月比プラス51.8%で、19年の自己啓発本ランキングを見てみると1位は実業家でテレビコメンテーターしても活躍中の前田裕二さんの『メモの魔力』でした。18年12月の発売から10カ月連続月間1位を達成し、圧倒的人気作となりました。

 

 自己啓発本の購入者層(注6)は6:4で男性が女性を上回り、男女別の自己啓発本ランキング(注7)からは、男性は“思考整理・問題解決”への関心が高く、女性は“夢の実現・自己管理”への関心が高い傾向がみられました。

 


 

悩み解決、心の整理に役立つ片付け本のランクイン倍増

 

『片づけ脳 部屋も頭もスッキリする!』

 19年の「片付け・掃除関連本ランキング」を見てみると、悩み解決や心の整理に役立つ片付け本が2・3・4・9・10位に並び、トップ10の半数を占めました。18年は収納ノウハウや掃除のテクニック、片付け教育の本が大半を占めましたが、19年は片付けによる心の充実や暮らし方改善への注目が高まっている傾向が伺えました。

 

 2位の『28文字の片づけ』では、SNSで人気の著者が掲げる格言がまとめられており、読むだけで部屋を片付けたくなる気持ちになれる内容です。3位の『片づけ脳 部屋も頭もスッキリする!』では、片付けが苦手な原因は人の「脳」にあると提唱した一冊です。4位、10位の本はいずれも、長らく片付けを実践してきた主婦の片付け方法や人生観がまとめられています。

 

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』

 また、9位の『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』はメンタリストDaiGoの著書で、「片づけで人生を最大化し、幸福を手に入れるための本」です。

 

 19年は、脳科学や心理学の側面から片付けを解き明かした本や、片付けにまつわる人生観をつづった本などの売れ行きから、片付けを通した習慣の見直しや片付け意識の高まりが読み取れ取れました。

 

 

 

 

 

 

 


 

意識が高まる「冬」、片付け・啓発本が人気に

 

 楽天のフリマアプリ「ラクマ」が、ユーザー1万1517人を対象に実施した片付けに関する意識調査によると、不用品が最も出る季節は「冬」(47.9%)であることが分かりました。「楽天ブックス」の「片付け・掃除関連本」の売上推移も18年12月は8月比プラス128.8%と、夏から年末にかけて右肩上がりの片付け・掃除への意欲の高まりが書籍を通しても表れました。

 

自己啓発本の売上推移、12月は51.8%増

 

 年末は時間に余裕のある休暇期間に、新年に向けて抱負を立てたり、自分を見つめなおしたりする人が多いのか、人生の道しるべとなる自己啓発本の売り上げが伸びる傾向も見られます。「楽天ブックス」の自己啓発部門における18年の売上推移では、8月と比較して12月がプラス51.8%伸長しました。新年に向けて自己研鑽への意識が高まっているように見られます。

 

 「楽天ブックス」の「自己啓発本ランキング」をみてみると、2位以下のロングセラー書籍をおさえ、前田裕二さんの著書『メモの魔力』が1位に輝きました。「僕にとってメモは『生きること』である」という著者の言葉からも日常の動作が人生を創造する土台であることを示した本です。

 

 メディア出演も多く、起業家としても注目を集める著者。本書は18年12月の発売直後から10カ月連続で自己啓発部門の月間ランキング累計売上1位という記録的な人気を博しました。

 

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

 2位と3位はいずれもアメリカのロングセラー本で、4位と5位は日本の偉人によるロングセラー本でした。2位の『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』はニューヨークタイムズのベストセラーで、1日1ページ15分読み進めれば、1年後には世界基準の知性が身につくという作品です。

 

 3位の『アイデアのつくり方』はアメリカの実業家ジェームス・W・ヤング著の超ロングセラー作品。60分で読み切れるページ数ながら、現代に通じる発想術が詰まっています。

 

 「楽天ブックス」の商品レビューでは「本当にアッという間に読めてしまいました。しかしその薄さの中に必要且つ十分な内容がきちんとまとめられているから素晴らしい。」「コンパクトであるが全てが意味ある内容」「確かにエッセンスが詰まっていました」など時代を超えて多くの読者の心を掴んでいます。

 


 

男性は“思考整理・問題解決”

女性は“夢の実現・自己管理”への関心が高い

 

 

自己啓発本 男女別ランキング(クリックで拡大)

自己啓発本の購入者層 男女比は6:4

 自己啓発本の購入者層の男女比は、約6:4で男性が女性を上回る結果となり、男女のランキングはともに1位に『メモの魔力』がランクインしました。

 

 男性のランキングではアイデア創出や思考整理、問題解決に役立つ本が1・2・4・9位に4冊ランクインし、ビジネスシーンで実用的なスキルを磨きたいという意識が見て取れました。

 

 また、松下幸之助さんと堀江貴文さんの著書がそれぞれ5・6位にランクインしており、著名な実業家の成功術を学びたいという傾向が表れました。6位の『ハッタリの流儀』は、実業家の堀江貴文さんがSNS時代に適した成功術を綴った一冊で、購入者層の半数以上が20代・30代の男性であることが分かりました。

 

『前祝いの法則』

 女性のランキングでは夢の実現、自己管理に関する書籍が半数を占めました。3位の『前祝いの法則』では、未来の姿を先に喜び祝うことで現実を引き寄せる日本古来の考え方「予祝」による夢の実現方法がまとめられています。

 

 4位の『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』は思考・情報・タスク・時間・習慣・目標など、「自分」のすべてを主体的に整理・管理することができるノート術を紹介。世界29カ国で刊行された、世界的ベストセラーです。

 

 8位は経済評論家の勝間和代さんの著書『勝間式超コントロール思考』です。経済と効率化のスペシャリストが織りなす数々のコントロール術に女性からの支持が集まりました。この2冊の購入者層では40代女性が最も多く、子育てや仕事など限られた時間の中で人生をコントロールして自己実現したいという意識が表れました。

 

「楽天ブックス 大掃除お役立ち本特集」

https://books.rakuten.co.jp/event/book/lifestyle/cleaning/

 

「楽天ブックス 自己啓発部門ランキング」

 https://books.rakuten.co.jp/ranking/daily/001006009/#!/1/

 


 

〈計算方法〉

(注1)18年10月1日~18年11月30日、19年10月1日~19年11月30日までの期間に販売された「片付け・掃除関連本」の販売データをもとに独自集計。

(注2)19年1月1日~19年11月30日までの期間に販売された自己啓発部門の販売データをもとに独自集計。

(注3)19年12月6日に実施した楽天のフリマアプリ「ラクマ」ユーザーへのアンケート調査の回答をもとに独自集計。

(注4)18年8月1日~18年12月31日までの期間に販売された「片付け・掃除関連本」の販売データをもとに独自集計。

(注5)18年8月1日~18年12月31日までの期間に販売された自己啓発部門の販売データをもとに独自集計。

(注6)19年1月1日~19年11月30日までの期間に販売された自己啓発部門の販売データをもとに独自集計。

(注7)19年1月1日~19年11月30日までの期間に販売された自己啓発部門の販売データをもとに独自集計。