秋田魁新報社は2019年、秋田市などが候補地となった地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の防衛省報告書に誤りがあるのをスクープし、同年度の新聞協会賞ニュース部門を受賞した。その配備計画が表面化してから、1年半にわたる取材の舞台裏をドキュメントで描いた書籍『イージス・アショアを追う』が12月21日、同社から発行された。
17年に突如浮上した秋田、山口を候補地とするイージス・アショア配備計画。その一連の動きを追った、秋田魁新報社取材班の足かけ2年に及ぶ取材と報道の記録。
「新聞記事は憶測や根拠なき伝聞を徹底排除し、自らが見聞きし、掘り起こした事実の積み重ねで成り立っている。本書から、そんな仕事に打ち込んでいる記者たちの息づかいとともに、地方紙記者の情熱や気概といったものを感じ取ってもらいたい」としている。
A5判、300㌻、本体価格1600円(税別)。全国各書店、魁販売店、支社・支局、さきがけニュースカフェ、本社企画事業部のほか、東京支社でも購入できる。