セブン&アイ出版が事業終了を発表

2020年1月21日

セブン&アイ出版のロゴ

 セブン&アイグループの㈱セブン&アイ出版は1月21日、2020年度中にすべての事業を終了することを発表した。

 

 同社は1995年に㈱芝パーク出版として設立され、雑誌『saita(サイタ)』を創刊。その後も雑誌、書籍をはじめとしてWebメディアやイベントなど媒体やコンテンツ提供を行ってきた。㈱セブン&アイ・ネットメディアの100%出資で資本金は2億4200万円。従業員数は50人。

 

 事業終了の理由について「出版マーケットが縮小する中、当社における雑誌の情報発信ツールとしての活用や出版業について一定の成果を得られたと考え、2020年度中の事業終了を判断いたしました」と説明している。

 

 事業終了に伴う注文や返品については、注文品は5月29日分まで対応するが、出版VANおよび取次会社経由の注文は2月29日発注分をもって受け付けを終了する。

 

 返品入帳については、書籍は6月30日取次会社到着分まで、雑誌は各号ごとの返品期限取次会社到着分まで、マルチメディア・開発品は6月30日取次会社到着分まで、ムックも6月30日取次会社到着分まで。

 

 返品期限切れ雑誌の返品了承は5月29日までFAXで。1月20日発売の『ヨガジャーナル日本版』は通常どおり発売日を含む90日の返品期限とする。問い合わせへの対応は8月31日まで。

 

扶桑社が『cookpad plus』発行へ

 

 扶桑社は1月20日、セブン&アイ出版が刊行してきた『cookpad plus』を6月から発行することを発表した。不定期刊で年4回の刊行を予定している。価格は本体907円。

 

2020年冬号

 同誌は2018年にセブン&アイ出版がレシピサイト「クックパッド」を運営するクックパッド㈱との共同事業として創刊したが、19年12月2日発売の「2020年冬号」で休刊した。

 

 扶桑社は6月下旬の発売を予定しており、同誌刊行について「ライフスタイル情報及び豪華付録を提供することを堅持しつつ、ムックで培った実績と『ESSE』『haru_mi』『天然生活』とのシナジー効果を得ることで、女性向け媒体総合力のさらなる成長を図り、幅広いライフスタイル提案を創出」するとし、「本誌とデジタルの連携(SNS等)を積極的に行い、幅広いビジネス展開を併せて目的としている」と説明している。

【星野渉】