扶桑社『死にたい夜にかぎって』ドラマ化 TSUTAYAが書籍キャンペーン展開

2020年1月31日

文庫版の表紙

 扶桑社は、2月に小説『死にたい夜にかぎって』がテレビドラマ化されることに合わせ、書店店頭での拡販に力を入れている。特にTSUTAYAはドラマを「TSUTAYAプレミアム」で独占配信することから、書籍のキャンペーンを全店舗で展開。テレビドラマ、ネット配信、書店店頭が連動して作品を盛り上げる取り組みとなる。

 

 ドラマは毎日放送(MBS)が2月23日から毎週日曜24時50分~、TBSが2月25日から毎週火曜25時28分~の深夜枠で6話を放映。「TSUTAYAプレミアム」では2月25日のTBS放送終了後から独占配信を開始する。

 

 これに合わせてTSUTAYAは「TSUTAYA BOOK NETWORK(TBN)」加盟店全店を対象にキャンペーンを実施する。同作の文庫か単行本のいずれかを購入した顧客のうち抽選で40人にサイン入りポスターなどを贈る。また、重版された文庫をキャンペーンとして押し出して展開する。

 

 『死にたい夜にかぎって』は、同人誌即売会「文学フリマ」出身の爪切男がウェブサイト「日刊SPA!」で連載したエッセイ「タクシー×ハンター」を元に執筆した小説。

 

 扶桑社は単行本(本体1100円)を2018年1月に初版7500部で発行し、現在4刷14000万部に達している。文庫(本体650円)は昨年11月に初版1万5000部で発行した。ドラマ放映に合わせて全面帯を巻いた重版分を搬入する。

【星野渉】