トランスメディアが事業停止 女性誌『GLITTER』などを刊行

2020年2月4日

トランスメディア㈱のウェブサイト

 

 帝国データバンクによると、女性ファッション誌などを発行するトランスメディアは1月27日に事業を停止し、事後処理を的場徹弁護士(千代田区九段北1-3-3、九段綜合法律事務所、電話03-3239-6831)ほか1名に一任した。

 

 負債は現在調査中。2月7日午後3時に第1回債権者集会を高橋ビル(千代田区神田神保町3-2)にて開催する予定。

 

 同社は2000年4月に設立。月刊の女性ファッション誌『GLITTER』(グリッター)を主力とし、ハリウッドセレブや外国人モデル、海外ブランドを多く取り上げる内容で20~30代を中心に一定の購読者を獲得していた。

 

 また、ファッション誌以外では米国のゴシップ誌と業務提携し海外セレブ情報を多く掲載した『GOSSIPS』(ゴシップス)などを発刊、そのほか、広告事業なども手がけ、06年8月期には年売上高約14億1700万円を計上していた。しかし、18年8月期の年売上高は約5億2400万円にまで落ち込み、連続して営業赤字を計上。

 

 人員削減をはじめとした各種のリストラ策やSNSを活用したPR戦略、知名度の高いギャル向け雑誌『小悪魔ageha』の復刻などで立て直しに努めたが、昨年の6月号をもって『GOSSIPS』が休刊するなど業容縮小に歯止めが掛からなかった。昨年末に資金繰りが一段と悪化、今回の措置となった。