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有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者などの投票で決定した
中央公論新社は2月10日発売の『中央公論』3月号で、「新書大賞2020」が大木毅著『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』(岩波新書)に決まったことを発表した。同誌で20位までのランキングと講評などを掲載している。
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『独ソ戦』=270㌻/本体860円
岩波書店は新書大賞受賞に伴い、 『独ソ戦』の第10刷・第11刷あわせて4万部を緊急重版。累計発行部数は12万部を突破した。同書は第二次世界大戦でドイツとソ連の間で行われた独ソ戦について、軍事史が専門の大木氏が欧米の最新の研究成果をふまえ、これまでの通説を覆す論を展開。2019年7月の刊行以来、売れ行きを伸ばしている。
13回目を迎えた今回の新書大賞は、18年12月~19年11月に刊行された1500点以上の新書を対象に、有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者など99人の投票で決定した。
『独ソ戦』以下の上位5位までは宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)、松岡亮二『教育格差』(ちくま新書)、小熊英二『日本社会のしくみ』(講談社現代新書)、山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学』(光文社新書)