料理レシピ本大賞 in Japan実行委員会は2月5日、東京・千代田区のパレスサイドビル5階(メディア・ドゥホールディングス会議室)で出版社向け説明会を開催した。2020年第7回料理レシピ本大賞の実施要項を説明し、協賛社とのコラボレーション事例や前回の大賞受賞社KADOKAWAが実績紹介を行った。
前回からの変更点として、料理部門とお菓子部門にそれぞれ準大賞を設ける。準大賞作品が選ばれるのは第1回以来。また、昨年まで料理部門「絵本賞」としていたジャンル賞を、絵本に限定せず、料理に関する子ども向けの書籍、ムック、絵本を広く対象とするため「子どもの本賞」に名称を変更した。エントリー・選考基準や注意事項などに関しては、公式ホームページで公開している。
料理レシピ本の売れ行き、受賞後は平均2~3倍の伸び率
実行委員長のブックスタマ・加藤勤社長による前回大会の実績報告では、受賞タイトルの売れ行きについて大賞作品だけでなく入賞作品もよく動いており、受賞前と比べて平均的に2~3倍の伸び率だと話した。
また、協賛社のハウス食品とのコラボレーション事例も紹介。料理部門大賞作品の著者はらぺこグリズリーさんとお菓子部門大賞作品の著者みきママさんが、ハウス食品のカレールーをもとにオリジナルレシピを考案。1月22日の「カレーの日」に合わせ、スーパーなどの量販店で小冊子を配布し、販売促進につなげたと語った。
最後に前回料理部門大賞とコミック賞を受賞したKADOKAWAの担当者が、前回受賞までの取り組みと受賞後の動きを紹介。
選考委員にいち早く中面をアピールすることができるため、早期の作品エントリーを呼びかけた。売れ行きについては、受賞後の徹底的な書店店頭での展開と、在庫を切らさない重版体制などで、大賞作品が23万部、コミック賞作品が2万部伸長したと報告した。
【野中琢規】
【表彰式の記事(2019年9月10日開催)】
第6回料理レシピ本大賞 はらぺこグリズリー『世界一美味しい手抜きごはん』が料理部門大賞