創元社 生態系を学ぶビジュアルブック『プラネットアース』、図書館から大きな反響

2020年2月17日

『プラネットアース』=A4判変型、上製、128㌻、本体3000円

 【関西】創元社(大阪市・矢部敬一社長)はこのほど、地球環境や生態系のしくみをイラストでわかりやすく解説するビジュアルブック『プラネットアース』(レイチェル・イグノトフスキー著/山室真澄監訳/東辻千枝子訳)を発売した。すでに児童書コーナーでの展開も始まっており、図書館からも大きな反響が寄せられているという。

 

 

 本書は、地球を南・北アメリカ大陸、ヨーロッパ、アジアほか8つの地域に分け、それぞれの気候や地形の特徴と生態系を関連づけ、社会と理科を横断しながら生態系の基礎から応用まで解説。地球環境に不可欠な自然循環のしくみとともに、環境保護活動に取り組むためのヒントも数多く収録している。

 

 写真で示す類書が多い中、大人も子どもも理解しやすい、かわいいイラストが目を引く。小学校5年生以上で学ぶ漢字には、ルビもふっている。

 

 著者は科学分野で定評のあるイラストレーターで、『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』、『世界を変えた50人の女性科学者たち』に続く3作目。日本版は理系の翻訳者に加え、生物学や地学、環境学に精通する東京大学・山室教授の監訳で正確性を高めている。

 

 同社編集局の小野紗也香エディターは、「国際社会全体の重要課題である環境問題を扱いつつ、イラストを眺めているだけでも楽しい内容に仕上がっている。児童書コーナーを中心に理工書や環境問題、SDGs関連本として展開してほしい」と推奨する。

 

【櫻井俊宏】