ディスカヴァー・トゥエンティワンは新型コロナウィルスの感染拡大をうけて、2月17日から在宅勤務を導入した。なお、書店からの受注ならびに商品の出荷は通常通り行う。在宅勤務の実施期間は2月17日から21日とし、状況をみて延長を検討するとしている。対象者は同社の従業員(正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトスタッフ含む)。
従業員を対象に出社ならびに公共交通機関を使用した出張の停止を、業務内容によりやむを得ず出社するスタッフに対しては感染予防グッズの配布、時差通勤もしくはタクシーの利用を指示している。
受付対応などオフィス業務に従事していたスタッフには、自宅で作業可能な別の業務を割り振り、勤務を継続している。
同社では緊急時における事業の継続にむけて、在宅勤務に必要なシステムの構築に取り組んできた。2019年12月に編集部を含む全部署でフリーアドレス化を実施し、スタッフにノート型パソコンを支給。20年1月には勤怠管理ならびに経費精算システムのWEB化を実施した。
今回の在宅勤務実施に伴い、コーポレートデザイン部・松原史与志部長による次のコメントを発表している。
〈松原部長のコメント〉
今回の在宅勤務は、従業員およびステークホルダーの皆様の健康を守ることと、感染拡大を予防することを第一の目的に実施するものです。
当社の最寄り駅は、20年東京オリンピックで混雑が予想される永田町ということもあり、19年から在宅勤務の環境を整えるための業務配分やITシステムの構築を重要課題として位置づけ、取り組んでまいりました。
出版社で全社的に在宅勤務を実施するところはまだ多くないかもしれませんが、必要な情報に安全にアクセスすることができ、社内外とのコミュニケーションを円滑に行うことができれば、業務効率を落とすことなく事業を推進することが可能です。
急な決定ではありましたが、週明けから契約社員、派遣社員、アルバイトを含む従業員が、在宅勤務を速やかに実行していると報告を受けていますので、今後も必要なサポートを行いながら、どのような環境下においても、当社従業員が安全に職務に従事し、スピード感のある事業継続ができる仕組みを整えてまいります。