新型コロナウイルスで 新聞、出版業界もイベント中止など相次ぐ

2020年2月26日

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本国内でスポーツやビジネスのイベントなどの中止や延期が相次いでいる。新聞、広告、出版業界も同様に、開催予定だったイベントなどの中止や延期を決めている。また、従業員の感染を防ぐため、対応策を検討・実行する企業も出てきている。

 

 フジサンケイグループは2月18日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、同28日に東京・千代田区のホテルニューオータニで開催予定だった第35回正論大賞などの贈呈式と祝賀パーティーを中止すると発表した。

 

 また、産経新聞社などは同日、同28日から3月1日に東京・渋谷区の代々木公園で開催を予定していた「第2回SAKANA&JAPAN FESTIVAL2020」(魚ジャパンフェス)を中止すると発表。紙面でも告知した。

 

 同19日に開かれた東京都内の新聞販売店で組織する東京都新聞販売同業組合の定例会合でも、コロナウイルスが話題に。出席した販売店からは「従業員が感染した場合の配達については、災害時と同様で喫緊の課題だ」などと心配の声があがった。発行本社側の登壇者もこれに触れ、「各本社も検討している段階と聞いている。ただ、各社で対応は異なるだろうから、まずは各系統とよく連携を取っていただきたい」と話した。

 

 広告業界でも、日本アドバタイザーズ協会が同27日に開催予定だった「JAA広告賞表彰会」について、表彰会を延期、懇親パーティーを中止すると発表した。東京広告協会も同20日の定時総会で、記念講演終了後に開く予定だった懇親パーティーを中止にした。

 

 出版業界では、小学館が同19日の「小学館謝恩の会」開催を中止に。日販も同25日に東京・中央区で開催予定の「日販実用書ブックフェスタ サミット2020」を、延期すると発表した。

 

【増田朋】