ブロンズ新社書店大賞 全国から書店員招き授賞式

2020年2月26日

受賞書店人と来賓の作家で記念写真

 ブロンズ新社は2月20日、東京・渋谷区の同社青銅RoomJで書店大賞の授賞式を開催。各賞を受賞した書店人16人が全国から招かれ、それぞれ喜びを語った。授賞式に招かれた書店人らは東京・渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルに宿泊し、翌日は絵本作家とともに本づくりの現場である大村製本を見学するツアーが行われた。

 

 授賞式には受賞書店人とともに、あだちなみ、岡田よしたか、金原瑞人、小池壮太、鈴木のりたけ、tupera tupera中川敦子、広瀬ひかり、ヨシタケシンスケ、齋藤和明といった絵本作家なども参加した。

 

 始めに若月眞知子社長が、昨年児童書が1956点刊行されたことを報告し、「当社はその中で12点を刊行した。激戦の中で応援してくださってありがとう」と書店への感謝を述べた。

 

 書店大賞は自薦他薦による応募178件から同社全社員の投票によって各部門賞を選んだ。

 

 授賞式に参加した書店人は、ディスプレイ部門がグランプリのフタバ図書アルティアルパーク北棟店から佐藤聖、谷川真理子、特別賞の明林堂書店南佐賀店から本間悠、枚方蔦屋書店から中西美保、河本真由美、パッション賞のNPO法人本の学校から前田昇、五丁泰次郎、リスペクト賞は啓林堂書店から加川洋子の各氏。

 

 ベストPOP部門のベストPOP賞は大垣書店イオンモールKYOTO店から岸朋子、POP賞はふたば書房大津西武店から伊達早苗、アカデミアくまざわ書店すみのどう店から石川映穂、紀伊國屋書店笹塚店から野澤真由、未来屋書店幕張新都心店から川向真由子、三省堂書店名古屋本店から渡邉伽那、旭屋書店京阪守口店から横山祥子、くまざわ書店営業推進部から原田優佳の各氏。

 

書店人の思いを語ったリスペクト賞の加川氏

 式では各書店人が登壇しあいさつ。リスペクト賞を受賞した加川氏は、自ら運営に携わり昨年20回目を迎えた「絵本ギャラリーin奈良」や、若手書店人と月1回開いている勉強会「ぐるんぱの会」などについて報告し、「人は主食、副菜、おかずのバランスで成長するが、本も同じだと感じる。バランスが崩れると心の健康を損なうとの思いで選書している」と書店人としての気持ちを語った。

 

 

 引き続き場所を近隣のレストラン「eatrip.」に移して開いた祝賀会では、同社の奥田高文専務があいさつに立ち、島根県の今井書店を訪ねたことがきっかけになって全国の書店人を表彰する書店大賞の着想を得たことを報告。絵本作家のヨシタケシンスケ氏が乾杯を行って開宴した。

 

書店人と作家が交流した祝賀会

 

【星野渉】

 

ブロンズ新社が第8回書店大賞を発表 パッション賞は本の学校