大手取次トーハンは２月27日、新型コロナウィルス感染症拡大への対処として、時差出勤や訪店活動の縮小などを実施し、各種会合を中止することを発表。４月22日に予定していた「全国トーハン会代表者総会」も中止する。
時差出勤は２月25日から３月31日の期間を予定しているが、延長する場合もある。訪店活動の縮小は、当面、不要不急の訪店を控え電話・メールなどでのやりとりを中心とする。また、自社主催の会合および各種イベントなどへの参加については中止または延期する。
「全国トーハン会代表者総会」は、主要取引書店や出版社に対して経営方針や施策などを発表する年間最大の会合。
中止するのに伴って、20年度の経営方針・販売施策などについては４月に発表し、取引書店向けには各地のトーハン会総会などで詳細を説明する。また、出版社に対しては、物流対応やグループ書店の取り組みを含めて、７月に説明会を実施する予定。
さらに、同社が日本館運営事務局を務める予定だった「第28回台北国際図書展（ＴＩＢＥ）」については業務受託を中止し、参加を見合わせる。ＴＩＢＥは２月４日からの開催を予定していたが、主催者は５月７～12日への延期を発表している。トーハンはこれまでＴＩＢＥ日本館運営事務局を担当してきた。