日本出版インフラセンター(JPO)は3月10日、出版情報のポータルサイト「BooksPRO」をオープンした。同サイトではJPRO(出版情報登録センター)に登録された240万点の既刊情報に加え、近刊情報や販促情報を全国の書店に向けて発信していく。
書店は共有書店コードを使ってログインし、無料で利用することができる。5月ごろにはスマートフォンに最適化した画面も追加リリースする。将来的には図書館関係者の利用、出版社・取次会社の注文サイトとの連携も予定している。
JPOは昨年12月16日、出版社向けの説明会を開催。オープンに先立ち2020年2月3日、書誌情報を入力する出版社向けの登録画面を公開した。なお、出版社向け説明会資料や、登録ガイドはJPROのホームページでダウンロードできる。2月中旬には、取次や書店向けの説明会も行われた。
また、トーハンの近藤敏貴社長は1月16日に開かれた「金文会新年総会・新年会」でJPOの取り組みに言及し、「出版社が情報を登録すれば、書店は何カ月か先の新刊情報を見ることができる。これはかなり劇的な変化」と指摘。「これを使ってなんとか事前の受注を吸い上げる、あるいは発売までに本のPRをして返品を減らすことを徹底してやっていく必要がある」と述べている。
BooksPRO サイト https://bookspro.jp/
JPROホームページ https://jpro2.jpo.or.jp/
【鷲尾昴】
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