陸奥新報社 桜の開花や見頃に関する報道を自粛

2020年4月21日

 青森県津軽地域を発行エリアとする陸奥新報社(弘前市)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「4月10日から、ソメイヨシノを中心に桜の開花や見頃に関する報道を自粛する」と発表した。「(桜で有名な)弘前公園周辺の密集を招く事態の回避を最優先し、メディアとしての使命を自ら一部制約する苦渋の決断」としている。

 

 同社によると、今回の措置は「コロナ禍の拡大阻止、収束に向けて誘客につながる報道を控えるもので、弘前市などが示した『弘前さくらまつり』の中止、4月10日から5月6日までの弘前公園閉鎖の方針に対し、社内で慎重に議論したうえで導き出した結論」とした。

 

 弘前公園の閉鎖中も、市の入園許可のもとで取材はするが、リアルタイムの報道は原則しない。「ソメイヨシノが散ったゴールデンウイーク明け以降、回顧写真での報道を予定」している。同じく閉鎖が決まった津軽各地の桜の名所も、入園制限の有無を問わず同様の扱いとする。

 

 ただ、桜の見頃報道自粛期間中でも、社会事象に関しては報道するという。