アメリカの主要出版専門誌『パブリッシャーズ・ウィークリー(Publishers Weekly=PW)』は、新型コロナウイルス感染拡大下で出版業界をサポートする活動として、4月24日の「世界本の日」に向けたソーシャルメディアキャンペーン「#BooksAreEssential(本は不可欠)」を展開している。
同誌4月20日付発行号の表紙は、フィンランドのイラストレーターPirita Tolvanenによる本をみている読者を掲載。「#BooksAreEssential」では著者や出版者、書店、取次など出版関係者が自ら本を持った写真を投稿している。PWでは国内に限らず世界の出版関係者にこのキャンペーンへの参加を促している。
PWは、キャンペーンのきっかけについて、大手書店バーンズ&ノーブルのCEOで、イギリスの書店チェーン・ウォーターストーンズを建て直したことで知られるジェームズ・ドーント氏が同誌に対して、「業界が生き残るためのひとつの方法は、人々が本を必須のアイテムだと見なすことだ」と語ったことだとしている。