講談社は文芸ニュースサイト「TREE」で5月1日午前0時から、「2020年4月1日以降の日本を舞台」に書き下ろした作品のリレー連載企画「Day to Day」をスタートした。多くの人気作家が参加し、開始時点で50人以上が執筆を承諾するなど広がりを見せている。
連載は今年4月1日以降の日本を舞台に、1人の作家が1日ずつ、小説もしくはエッセイを執筆。各作品の文字数は1000文字程度。すべて無料で、スマートフォンやタブレット、PCからアクセスして2~3分で読むことができる。
最初は辻村深月氏による「2020年4月1日」を舞台にした小説からスタートし、翌2日は西尾維新、「4月3日」は大崎梢、「4月4日」は吉川トリコ、「4月5日」は有川ひろの各氏が執筆。
掲載作品は英語、中国語でも公開。英語翻訳は㈱トランネット、中国語翻訳は第18回野間文芸翻訳賞を受賞した北京大学の岳遠坤氏が担当する。
編集部は企画の意図について「『緊急事態宣言』が発令されて以降、作家と出版社にできることは何か、数年経っても、この時のことを忘れずに前に進める企画はないかと考え、『2020年4月1日以降の日本を舞台に、作家に1日ずつ掌編を書いていただく』という連載『Day to Day』を立ち上げた」と説明している。
「TREE」は講談社とシステム会社の未来創造㈱が運営する無料で読める文芸ニュースサイト。「あなたの好きな物語に出会える」をテーマに、他社情報も含めた文芸情報を提供している。「Day to Day」執筆予定作家は次の通り。
相沢沙呼、青柳碧人、朝井まかて、あさのあつこ、赤川次郎、秋川滝美、秋吉理香子、朱野帰子、朝倉かすみ、浅田次郎、麻見和史、芦沢央、我孫子武丸、有川ひろ、有栖川有栖、井上真偽、大崎梢、恩田陸、海堂尊、垣根涼介、神林長平、黒澤いづみ、ごとうしのぶ、近藤史恵、今野敏、佐藤青南、志駕晃、重松清、周木律、春原いずみ、瀬名秀明、高岡ミズミ、竹本健治、田中芳樹、辻真先、辻村深月、砥上裕將、長岡弘樹、中山七里、凪良ゆう、西尾維新、西村京太郎、似鳥鶏、貫井徳郎、法月綸太郎、早坂吝、伴名練、東川篤哉、蛭田亜紗子、深水黎一郎、椹野道流、真梨幸子、湊かなえ、皆川博子、森博嗣、薬丸岳、横関大、吉川トリコ、輪渡颯介(4月28日現在)。