発表会に登場した岡本事務局長（右）と司会の長谷部氏
ＮＰＯ法人こどもの本総選挙実行委員会は５月５日、YouTubeチャンネル「こどもの本総選挙ＴＶ」で「第２回小学生がえらぶ！“こどもの本”総選挙」の結果発表会を開いた。投票総数は第１回から倍増の25万票を超え、１位は前回同様『おもしろい！進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』（高橋書店）が選ばれたのをはじめとして、シリーズ４点がベスト10に入るなど根強い人気を示した。
「こどもの本総選挙」は、小学生が「１番好きな本」に投票し、選ばれた本のランキングを発表するイベント。第１回はポプラ社が主催し18年５月に発表会を開催。第２回はポプラ社に加え講談社、集英社、世界文化社、高橋書店、ブロンズ新社などの有志がＮＰＯ法人として事務局を立ち上げ、業界横断の取り組みとなった。
第２回の投票は19年11月１日～20年１月15日の期間で受け付け、３万５０００タイトルの本に投票総数25万３３９９票と、第１回の12万８０５５票から倍増した。
YouTubeチャンネル「こどもの本総選挙ＴＶ」
発表会は神奈川県内の小学校体育館での開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、YouTubeチャンネル「こどもの本総選挙ＴＶ」での開催となった。
発表にはフリーアナウンサーの長谷部真奈見氏と子どもの本総選挙事務局長の岡本大氏（ポプラ社）が登場し、投票した「こどもプレゼンター」や、アンバサダーを務めるお笑い芸人で作家の又吉直樹氏、１位と２位に入選した作品の著者などがＶＴＲでコメントを寄せた。
投票結果は『ざんねんないきもの事典』が１位を獲得したのをはじめとして、ベスト10にシリーズの４点が入った。２位と３位も前回と同じヨシタケシンスケ氏の『あるかしら書店』（ポプラ社）と『りんごかもしれない』（ブロンズ新社）が選ばれた。
クラウドファンディングは約１４０万円に
また、事務局は継続開催を後押しする「おとな大応援団 プロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングサービス「ＲＥＡＤＹＦＯＲ」を活用し、５月20日まで募集する。目標金額は３００万円で、５月７日現在で約１４０万円に達している。タイトルは「『こどもの本総選挙』おとな大応援団、目指せ１０００人計画！」、公開期間は５月20日23時まで。
【クラウドファンディング】「こどもの本総選挙」おとな大応援団、目指せ1000人計画！https://readyfor.jp/projects/kodomonohon-sousenkyo
こどもの本総選挙 ベスト10
１位＝今泉忠明監修『おもしろい！進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』（高橋書店）
２位＝ヨシタケシンスケ『あるかしら書店』（ポプラ社）
３位＝ヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』（ブロンズ新社）
４位＝廣嶋玲子作／ｊｙａｊｙａ絵『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』（偕成社）
５位＝今泉忠明監修『おもしろい！進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』（高橋書店）
６位＝今泉忠明監修『おもしろい！進化のふしぎ 続々ざんねんないきもの事典』（高橋書店）
７位＝今泉忠明監修『おもしろい！進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典表』（高橋書店）
８位＝トロル『おしりたんていラッキーキャットは だれの てに！』（ポプラ社）
９位＝宗田理作／はしもとしん絵『ぼくらの七日間戦争』（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
10位＝吾峠呼世晴原作／矢島綾著『鬼滅の刃 しあわせの花』（集英社）