こどもプログラミング本大賞2020 オライリー・ジャパン『作って学ぶScratchドリル』に決定

2020年5月14日

日販HPで配布しているフェア拡材データ(パネル用)

 

 日本出版販売株式会社(日販)は5月14日、「こどもプログラミング本大賞2020」の受賞作品および部門入賞作品を発表した。エンジニアや小学生、小学校教員、プログラミングスクール講師など計1200人以上による投票の結果、『作って学ぶScratchドリル』(オライリー・ジャパン)が大賞に選ばれた。このほか9タイトルが部門入賞作品に選ばれ、日販のホームページでチラシやパネルなど、書店向けにフェア拡材データが公開されている。


 2019年創設の「こどもプログラミング本大賞」は、こども向けの優れたプログラミング本の認知拡大を図るため、投票によって「こどもたちにおすすめしたいプログラミングの本」を決定している。


 今年2月に開催されたソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers Summit 2020」(通称:デブサミ、主催:翔泳社)内で募ったエンジニアからの投票、東京都の平成30・31年度プログラミング教育推進校である品川区立第二延山小学校で集めた児童・保護者・小学校教員からの投票、および小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School」渋谷校で集めた受講生・講師・保護者からの投票を集計し、受賞作品を決定した。

 

 大賞に選ばれた『作って学ぶScratchドリル』は、小学校低学年から使える、プログラミング言語Scratch(スクラッチ)の入門書。5つのプロジェクトを通じて、プログラミングの基礎を学ぶことができる。「手を動かして、ブロックをつないでプログラムを作ってみる」ことに主眼を置き、文章は最小限に、図や手順を多用することで直感的に何をすればよいかがわかる構成になっている。

 

 投票者からは「小さく区切って少しずつ進められそうです。1ページの情報量が子供に適切だと思う」(エンジニア)、「絵が多く分かりやすい。マウスの使い方から分かる」(児童)とのおすすめコメントが寄せられた。

 

 大賞受賞作品と「絵本・読み物部門」「操作マニュアル部門」「保護者・教員向け部門」の入賞作品9タイトルは以下の通り。

 

▼大賞

▽オライリー・ジャパン『作って学ぶScratchドリル』

B5判/104ページ/定価 1800

 

▼絵本・読み物部門

 ▽学研プラス『さわって学べるプログラミング図鑑』

 ▽誠文堂新光社『コンピューターってどんなしくみ?』

 ▽ポプラ社『プログラミング教室 バージョンアップ編』

 

▼操作マニュアル部門

 ▽インプレス『できる パソコンで楽しむマインクラフト プログラミング入門』

 ▽翔泳社『親子で楽しく学ぶ!マインクラフトプログラミング』

 ▽誠文堂新光社『ジブン専用パソコンRaspberry Piでプログラミング』

 

▼保護者・教員向け部門

 ▽学研プラス『絵でわかるはじめてのプログラミング』

 ▽翔泳社『アルゴリズム図鑑』

 ▽創元社『決定版 コンピュータサイエンス図鑑』