吉備人出版(岡山市) 25周年記念「ほんとまち大賞」を公募

2020年5月25日

 今年創業25年を迎えた岡山の吉備人出版(山川隆之社長)は、15周年と20周年の際にも実施した「ほんとまち大賞」の作品を、8月から募集する。

 

 著者や地域とのかかわりが大切と、「本づくりはまちづくり」をキャッチフレーズにする同社。同賞は岡山を中心に地域に根ざした内容で、「地域やそこで生きる人の魅力を引き出す作品」を求めている。

 

 受付は8月25日から10月25日まで。商業出版が初めての人が対象で、自分史、小説、随筆、詩、絵本、歴史、ノンフィクションほかジャンルは問わないが、未発表作品に限る。優秀作品は同社から来年年6月に出版される予定。詳細は同社HPを参照

 

 第1回作品の『愛だ!上山棚田団-限界集落なんて言わせない』(協創LLP)は、地方出版文化奨励賞を受賞。20周年の第2回作品『夜中にミシンを踏みながら』(間野菜々江)はSNSから生まれ、多くの女性の支持を集めた。

 

 山川社長は25年を振り返り、「地域出版のあり方、生き残り方を常に考えながら走り続けてきた。ここにきてようやく、地域出版の役割が分かってきた気がする。30周年にも同賞を公募できるよう、コツコツ進んでいきたい」と語っていた。

【櫻井俊宏】