筑摩書房はこのほど、第36回「太宰治賞」の受賞作に八木詠美氏(東京都)が書いた『空芯手帳』に決まったと発表した。受賞作と最終候補3作品を収録した『太宰治賞2020』を6月24日に発売する。
今回の受賞作は、2016年の第32回の1473篇に次ぐ過去2番目に多い応募作品総数1440篇から、社内選考により4篇を最終候補作とした。5月8日、選考委員4氏(荒川洋治、奥泉光、中島京子、津村記久子)による選考で、受賞作を決定した。
なお、今回の選考は新型コロナウイルスの影響を鑑み、選考会は実施せず、選考委員が電子メールにより協議して決めた。最終候補作4作品は次の通り。
▽『あの声で言って』渡辺剛太(東京都・39)
▽『サンキュー! ガッツのライオン』にゃんしー(大阪府・37)
▽『空芯手帳』八木詠美(東京都・31)
▽『ある村の噺』樽見和憲(ロシア・サンクトペテルブルグ・43)