凸版メディア マスク用インナー「カバーフィット」開発、あらゆる職場で快適な作業が可能

2020年5月25日

カバーフィットを当てれば、使い捨てマスクの再利用が可能

 

 印刷会社の「凸版メディア」(本社・青森県弘前市、葛西孝悦会長)はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、マスクの内側に装着することで、不足するマスクの再利用を促せるマスク用インナー「Cover Fit(カバーフィット)」を開発し、その製造・販売を始めた。カバーフィットは繰り返し使うことができるため、1日1枚消費される使い捨てマスクを購入するよりも、大きく節約できる。同社では「あらゆる職場で、快適に作業できることを念頭に開発した。(企業の)コスト削減にもなるため、幅広い業種の人に使ってほしい」と呼びかけている。

 

 

 同社によると、「当社は印刷会社ではあるが、お客様に喜んでいただきたい、そのためには何でもやっていくという考えのもと、仕事に取り組んでいる」としたうえで、「新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの人が困っているのを目の当たりにし、何か役に立てることがあるのでは」と考え、従来の印刷業の枠にとらわれないサービスとして、今回のカバーフィットの開発を進めた。

 

 このカバーフィットは、通気性があり軽量な国内生産の「ポリウレタン素材」を使用。マスクの内側に当てることで、これまで1回で捨てていたマスクを3回、再使用することができる。花粉の捕集率も99%を実現し、ストレスフリー構造にもこだわった。

 

 

 これらにより、「息苦しさを少しも感じなさせないため、例えば、重い荷物を何度も運ぶ工場や、ロジスティックで長距離を移動する人、接客やコールセンターでたくさん口元を動かす人など、あらゆる職場で快適に作業できる」と薦める。

 

 さらに、「手軽に洗うこともでき、国内の工場で製造から洗浄・梱包まですべて行っているため、衛生面はもちろん、原材料不足で供給できなくなるリスクもない」と説明している。

 

 販売価格は5枚入り360円(消費税、送料込み)、15枚入り720円(同)。通販専用サイト(https://hearty-health.co.jp/Landing/LandingCartInput.aspx)での販売だが、企業からのまとまった依頼などがあれば、卸も考えているという。

 

 同社では「会社としての儲けは考えておらず、1日でも1人でも多くの人にカバーフィットを知って、使ってもらいたい」と訴える。今後も「製造業の既成概念にとらわれず、常に顧客ニーズの一歩先をいくトータルサービスを実現し続ける」と話している。

 

 ▽問い合わせ先=凸版メディア㈱東京営業所・電話03(6457)5069