ライツ社は5月13日、『ひと口で人間をダメにするウマさ! リュウジ式悪魔のレシピ』の重版を決定し、累計発行部数が10万6000部になったと発表した。2019年11月発売の同書は、料理研究家リュウジ氏のレシピ全116品を収載した料理本。創業4年目を迎える同社初の10万部超え刊行物となった。
同書は「最短で最高の味を作ること」を掲げ、工程をどれだけ省けるか、特別な調味料を使わずにおいしく作れるか意識した実用的なレシピ本。
ハイブリッド型総合書店「honto」が4月28日に発表した「2月~3月に購入された料理本ランキング」では、7位にランクインした。新型コロナウイルス感染拡大防止を背景にテレワークが浸透し、飲食店の休業などもあり、そうした「巣ごもり」需要で料理本ジャンルは全体的に好調となっている。
著者のリュウジ氏はインターネットで話題となったバズレシピを数多く生み出してきた人気料理家で、SNSで意欲的にレシピを紹介。ツイッターのアカウントフォロワーは140万人超、調理動画を公開しているYouTubeのチャンネル登録者数は67万人以上になっている(5月22日時点)。
ツイッター上では、撮り溜めたレシピのスクリーンショットが整理できなくなり、書籍を購入することを決意したなどの声があり、著者の積極的なSNS発信が売れ行きを後押しした。
同氏は、多くの著作を手がけ、他社刊行の料理レシピ本で第5回、第6回「料理レシピ本大賞 in Japan」の料理部門において連続入選の実績がある。なお、ライツ社は今年開催の第7回に同書でエントリーしている。