出版文化産業振興財団(JPIC)はこのほど、オンライン企画「JPIC ONLINE」を開始すると発表した。第1弾として6月6日にオンライン読書会「カミュ『ペスト』を読む――コロナ以後をどう生きるか」を開く。参加費は無料で、駒井稔氏(フランス文学読書会代表、光文社古典新訳文庫創刊編集長)が進行を務める。なお、募集開始後ほどなく定員に達し、現在は参加募集を行っていない。第2回は6月27日、フランス文学者の中条省平氏をホストに開催する。
JPICでは読書推進や出版文化産業のため「Live at Bookstore」という企画で、全国の書店をまわり、作家や文学者の講演会や読書会を行ってきた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、再開の目途が立たないことから、イベント活動をインターネット上で展開することを決めた。
「カミュ『ペスト』読書会」の課題図書『ぺスト』(新潮文庫)は、フランスのノーベル賞作家であるアルベール・カミュが1947年に刊行した代表作。古典として広く知られ、新型コロナウイルスの流行により、今年の2月以降36万部以上を売り上げ、ベストセラーとなっている。