大垣書店(本社京都・大垣守弘社長)は5月18日、広島市内の大型アウトレットモール「ジ アウトレット広島」1階にグループ35店舗目となる「ジ アウトレット広島店」をオープンした。取引取次はトーハン。当初、4月25日にオープン予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う緊急事態宣言、自粛要請の影響で施設が臨時休館となり、この日にオープンの運びとなった。
12万冊揃え、年商2億円目指す
ファッション、グルメ、シネマなど約200のショップが入る大規模施設で、同店はカフェ(タリーズコーヒー)を併設した430坪で出店。施設の性質から主要客はファミリー層を想定し、児童書、学習参考書、コミック、実用書を中心に約12万冊を揃え、年商2億円を目指す。
「豊かな暮らし発見」をコンセプトに、「読める書店」、「ライフスタイルの提供」、「三世代で楽しめる」をテーマに掲げ、各所に読書スペースを設置、キッズコーナーも充実させてゆっくり本を選び、長時間過ごせるよう通路幅や陳列も工夫を凝らした。
児童書売り場には、親子向け雑貨などを扱うライブエンタープライズの絵本を活用した売り場提案「えほんやさん」を導入。また地元広島のスポーツ球団公認応援グッズショップ「366SPORTSHIROSHIMA」のコーナーも設けた。
石川響子店長は「地域の皆さんに『ここに書店があって良かった』と思われる店を目指す。地元に密着し、息の長い店になるよう日々成長していきたい」と抱負を述べている。
オープン初日、開店前から並ぶお客も
同社は京都を中心に近畿圏、静岡、北海道で展開し、広島は初出店となるが、すでに知名度は高く、「大学の頃、京都の店を利用していた」、「実家が関西なのでよく知っている書店」などの声が寄せられているという。
大垣社長は「遠隔地での出店、アウトレット内の書店、さらに開店のPRを自粛ということで不安があった」としながらも「オープン初日、開店前から本を買うために並んでいただいたお客様を見て、可能性を感じた。皆さまの声を聞きながら更なる品揃えを充実していく」とコメントしている。
所在地=島市佐伯区石内東4丁目1‐1ジ アウトレット広島
電話=082(208)3680/営業時間=10~20時
【堀雅視】