田畑精一氏89歳（たばた・せいいち＝絵本作家、日本児童出版美術家連盟・元理事長）が６月７日、老衰のため死去した。葬儀は近親者で行い、後日お別れ会を開く予定。喪主は弟・博司（ひろし）さん。香典・供花は辞退。
1931年3月30日、大阪府生まれ。京都大学中退後、人形劇にうちこむ。人形劇団プーク・劇団人形座などで活動の後、児童文学作家・古田足日氏と出会い、子どもの本の仕事をはじめる。
主な作品に『おしいれのぼうけん』『ダンプえんちょうやっつけた』『ゆうちゃんのゆうは？』『ピカピカ』などのロングセラーがある。
『さっちゃんのまほうのて』で赤い靴児童文化大賞受賞。「日・中・韓平和絵本」シリーズの呼びかけ人の一人であり、自身は『さくら』を手がけた。紙芝居も数多く、『おとうさん』で高橋五山賞画家賞受賞。